コメントで続編のご要望が多かったので、前回の続きです。
日村を失ってから約20分後、
「やりすぎちゃったな。」
と反省し、若干の静観を決め込んでいた僕に、また新たな展開が訪れました。
友人の一人(幹事じゃない方)がおもむろに携帯を
「正に今震えてる。」
という感じで右手を少し震わせながら取り出し、小走りで席を外したかと思うと、二分後に戻って来て
「ちょっと急な仕事で呼び出されたから、お先すまん。」
と言って、僕らの反応を確かめもせず、スッと帰りました。
神業です。
彼は友人と言っても、そこまで親しいわけではなく、会ったのも4年ぶり位。
隣にいた僕は
「電話が鳴った気配は一切なかった。
しかもアイツは確かコウムインダッタハズダ。」
と、冷静に分析しましたが、怒りより寧ろ賞賛の気持ちのほうが強かったのも事実です。
これで残るは4人。
少しずつ人が減っていくのを、「アガサクリスティー」みたいだな。
と、考えていると
「もうどうでもいいや!とことんまでメッチャクチャにしてやろう。」
というここ何年も感じたことのない破壊的衝動が体の中を駆け巡りました。
まず僕はマリックに
「仕事なにやってんの?」
と聞きました。
脳内では僕のサポーターが
「マージーシャン!マージーシャン!」
と、連呼しています。
ただ、マリックの答えは僕の想像を遥かに上回りました。
「え~っと、英会話に通ってる。」
仕事ですらねえ。
ヤバイ。また笑っちゃう。と思いましたが、ここで負ける訳にはいきません。
返す刀で
「マ、マ、マリ、、、、
マリエに似てるよね。」
と攻撃です。
「え~~~。言われたことな~~~い。」
と満更でもないご様子。
そりゃねえだろ。マリックだもん。気付けよ。
その後も、
「なんか第六感鋭そうだよね。」
とか
「ハンドパワーって信じる?」
とか
「キテマス?最近?」
とか色々罠を仕掛けたんですが、反応なし。
そもそもマリック知らねえまであるな。こいつ。
次はどんな攻撃で行こうか考えていると、突然
「アッ!!!」
とチェ・ホンマンがいきなり言葉を発したので、皆が注目すると、
変な焼きそばのアンカケみたいのを指して
「これ、美味しいーー」
お前何しに来たんだと。
買ってやるから、家で一人で食えと。
まだお前の名前すらきいてねぇと。
無限の突っ込みが頭の中を駆け巡りました。
(もうこいつらは俺の力の及ぶ方々じゃないな。)
と半ば諦めた僕はそこからほぼダンマリモードに入り、幹事、マリック、ホンマンの3人が話しているのをニコヤカに聞くことに徹しました。
幹事は結構なイケメンなんで、ホンマンもマリックも下の中レベルの僕と話しているより数倍楽しそうです。
ただホンマンはマジで、常に口の中に何らかの食べ物が入っていて、見ていて胸焼けしましたが。
その後、割と穏やかに時間が過ぎ、時間は8時15分。
(そろそろお開きモードだな)
と思っている僕に幹事が奇跡の一言を発しました。
「二次会どこにする??カラオケでも行く?」
おいーーーーーーー!!!!!
本気かよお前!!!!!!
こいつには目が付いていないのか。
そうだな。付いていないんだろう。
女子二人
いや。基地外二人は、まんざらでもない様子。
(もう駄目ぽ)
僕は意を決して、ハッキリと言いました。
「俺は帰りたい。」
と。
帰らなきゃ。じゃなくて、帰りたい。です。
幹事「おう。おつかれ~~~」
マリック「またね~~~~」
ホンマン「もぐもぐ」
随分サラッとだな。
僕は幹事に万券を一枚渡し(さすがに20代に払わせるのはカッコ悪いと思ったんで)、踵を返しました。
二、三度振り返りましたが、無論誰も追ってきません。
まあ慣れっこだよ。
ミサイル落ちろ。この居酒屋に。
その足で僕は新宿の「クソエンタルクソージュ」に入り2000円でバジリスクタイム。
単発48枚。
2000円負け。
この店にもミサイル落ちろ。と思いながら、
ほろ酔いで帰路に着きました。
僕は、「朧」で十分だ。
10年ぶりの合コンはこのような、ほろ苦い結果に終わりました。
さあ明日は何を打とう。
そう考えてる時間が一番楽しい。
やっぱりゴミだな。僕は。
「だがそれがいい。」
良し。慶次に決―めた!!!
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第28回 合同コンパで天井到達 完結編
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