第50回  ゴミ太郎の一日

五月某日  神楽坂

 

 

いい服なんか持ってねえ。

 

 

いい靴なんか持ってねえ。

 

 

いい時計も持ってないし、メガネも8000円。

 

 

ただ、現金だけは持ってきた。

 

 

40万持ってきた。

 

 

ブランド物のマネークリップは持っているが、40万は挟めないので、僕はその金を輪ゴムで止めた。

 

 

本当に輪ゴムで止めてボケっとに突っ込んだ。

 

 

高くはないが、一般的なジャケットと、パンツ。靴も普通。

 

 

フレンチなのでドレスコードに引っかからないレベルのいでたちである。

 

 

ただポケットが多少モッコリしている。

 

 

無論40万入っているからだ。

 

 

僕は電車の中でも、歩いている時も常に左のポケットを気にしていた。
傍から見たら、おちんちんがボッキしながら左に寄っている人に見えたかもしれない。

 

 

6時40分。神楽坂に着いた僕は、あたりを見回す。

 

 

まだ下手プロは来ていない。待ち合わせ時間は6時45分。下手プロとだけ合流して、女性たちとは店で落ち合うことになっている。

 

 

5分待つと改札とは違う方から下手がやってきた。

 

 

「よう!」と言った下手は、僕を上から下まで舐めまわすように見、「フフッ」と言って、「まあいいや、、。」と呟いた。

 

 

 

非常に失礼である。

 

 

 

僕も下手プロを見る。

 

 

 

 

派手ではないが仕立てのよさそうな服。スーツだかジャケットなのか、それとも別の呼び名があるのか僕は知らないが、明らかに都会の金持ち青年風だ。鳥取にはこんな人間はいないだろう。

 

 

靴もいやらしいピカピカではなく、なんか綺麗。

 

 

正直僕にはファッションチェックは語彙の少なさ故不可能だが、とにかくなんか洗練されてる感じだった。

 

 

 

こいつ、マジ今回相当気合い入れてきてるな。と思った。

 

 

僕は言った。

 

 

「金は持ってきた。」

 

 

下手「は??幾ら??」

 

 

僕「40万」

 

 

 

と言い、輪ゴムで止められた札束を見せた。

 

 

下手「なんで40まんなの??沖縄でも行くの??しかも何で輪ゴムなんだよ、、グフッ。ケケケっ。」

 

 

僕「お前が金いっぱい持って来いって言ったんじゃんよ。ゴールドカードなんて持ってねえし。」

 

 

クソ下手「そうだったっけ??まあどうでもいいや。その輪ゴム、女に受けるかもね。逆に。おっ。そろそろ行かないと。ほらグズグズしないで行こうぜ。」

 

 

僕は決してグズグズなどしていない。どちらかといえばお前の言ってることがメチャクチャだからおかしくなるんだろうが。

 

 

先を歩く下手プロの服を、後ろからライターで炙りたい気持ちを抑え、僕は後を追った。

 

 

店の前につく。それなりの店とは下調べで知っていたが、店構えからしてヤバい。なんかゴージャス。キラキラしてる。

 

 

 

こんな店来たの何年ぶりだろうな~~と思ったが、良く良く考えてみるとこんな店来たことなかった。

 

 

店に入ると、黒服みたいな奴がお出迎え。

 

 

下手は全く物怖じすることもなく

 

 

「7時から予約している下手プロです。」

 

 

 

と言った。

 

 

黒服は「下手プロ様ですね。お待ちしておりました。本日はありがとうございます。もうお連れ様お見えになっていますよ」

 

 

と言った。

 

 

その会話を聞いて、僕は「こんな下手プロみたいなもん待ってるなんて可哀想な店員だな。」と思った。

 

僕たち二人は席に向かった。豪華な内装。煌びやかな人たち。完全に僕はその場の空気に飲まれ、オチン子が縮みあがってくるのを感じた。

 

 

席まで到着すると、そこにはパッと見でもゴージャスそうな受精。いや女性二人が座っていた。

 

 

下手は軽く二人に会釈をし、

 

 

「こんばんは。今日はわざわざありがとうございます。彼は友人のゴミ太郎君です。」

 

 

と言った。

 

 

二人とも軽く会釈を返し「こんばんは。」と言った。

 

 

僕は「ご、、、、ご、、、、、んばばbんば、、。ゴミ太郎でございます。よろしくおねぎゃ、、ぐわ、、がいします、、。」

 

 

と言った。

 

 

向かって左の女性は、白いドレス風のワンピースで可愛い。ってかメッチャ可愛い。

 

 

向かって右の女性は薄いピンク色のネエグリジェみたいの着てる。彼女は綺麗なようなブスなようななんだが良くわからんが、化粧も派手だ、外人みたいだな、、。

 

 

つうか「レディガガ」みたいだ。なんだコイツ。おもしれえいでたちしてる。

 

 

どうせ俺の相手はこのレディガガだろ。と思ったらなんと

 

 

案の定そうだった。

 

 

 

下手はお見合いぱーてーで知り合った無茶かわいい子の前(以降、華さん)

 

 

 

 

僕は派手な外人みたいな女の前(以降、ガガ)

 

 

乾杯はシャンパン。

 

 

僕は緊張を解きほぐすため一気に飲み干した。

 

 

僕以外の三人は一気にグラスを空にした僕を奇妙な目で見ていた。
ああそうか、、いきなり一気飲みはマナー違反か、、、と気づいたがもう遅いしシラネ。

 

 

あ~~~ナイフとかフォークとかの使い方も、アンマわかんねえし、と思ったがそこは全部下手の真似をすることで凌げるだろ、。

 

 

様々な料理。聞いたこともないワイン。

 

 

 

まあ。美味いよ、、、美味い。

 

 

ただ堅苦しいな~~~。肩が凝る。

 

 

この店では僕は大人しくしていた。自分を偽っていたのだ。

 

 

少し会話の流れをピックアップしていこうと思う。

 

 

お約束だが、

 

 

華さん「お仕事お二人は何されてるんですか???」

 

 

華さんもガガも家事手伝いだと言っていた。家事手伝い???

 

 

 

 

ニートじゃねえか!!!

 

 

 

 

おーーーいーーーー!!!!!高級フレンチにニートが4人集まってるぞーーーーーー!!!!!!!!!!!!

 

 

 

4人とも知ったような顔して、金持ちそうな感じでワイン片手ににこやかに話してるけど、全員真性の無職。カオス!!!!!!!!

 

 

と僕の中の「真ゴミ太郎」がシャウトし続けていたが、僕は笑いそうになるのを堪え

 

 

「僕は今家の不動産の管理とかしています。」

 

と言った。

 

 

 

隣の下手プロの顔色が全く変わらなかったのが流石だと思った。

 

 

華さん「そうなんですね~~。マンションとかですか??」

 

 

僕「ええ。都内にマンションがあるんでそれの管理です。」

 

僕はウソはついていない。都内に親の所有物のマンションがあり僕はそこに住んで、誰よりも自宅警備しているし、掃除もするし、戸締りの確認もする。」

 

 

ガガ「都内ってどこですか??一棟持ってるんですか??」

 

 

こいつ突っ込んでくるな、、ウぜえ。

 

 

僕「中野区ですよ。一棟は持ってないですけど、何部屋かあるんで、、。」

 

 

 

3LDKだからな。僕んちは。

 

 

華「下手プロさんは、、お医者さんでしたよね。」

 

 

下手「ええ。小児科です。やはり子供って、今後の日本のためにとても重要なファクターだと思いますし、、、、、、、、なにより、、、、可愛いですしね。」

 

 

 

何をテメエ貯めて「、、、、可愛いですしね」とか言ってんだよ!!!!

 

 

おめえ昔、うるさい子供に蹴り入れたくなるって言ってたじゃねえか!!!!

 

 

僕は口に含んでいる500円分くらいのワインを吹き出しそうになったが、もったいないので我慢した。

 

 

僕はこの金持ちそうな女たちになんのバックボーンがあるのか知りたくなり、酒も入ってきて大分スムーズに話せるようになったので、聞いた。

 

 

僕「でもお二人とも、家柄が凄くよさそうでっスよね~~。なんか雰囲気ににじみ出てますよ。一体ご両親とか何やってるんですか?」

 

 

華「うちの両親は~~製薬の取締役です。」

 

 

ガガ「うちは輸入関連の会社やってるんです。」

 

 

ふむ、、、。信用できないな。疑ってかかる。それが僕のポリシー。

 

 

だってここには既に大嘘ブッコいてるやつが2人いるんだぜ。

 

 

 

ただ、会社名出してる華ちゃんはホントだろう。今のご時世ネットで調べりゃ~~製薬の取締役だったら即出てくる。まあ後で苗字聞いて検索してみるかな。

 

 

ガガ、、、コイツは風貌も言ってることもちょっと信用に欠ける。

 

 

僕はまあこいつは少しづつ探っていくかな、、。と思っていると華ちゃんが

 

 

「来週ガガちゃんの別荘いくんだよね。ハワイの。」

 

 

????

 

 

ガガ「おじいちゃんたちがハワイに住んでるから別荘じゃないんだけど、家があるんだ。」

 

 

下手「ハワイの写真とかみたいな~~」

 

 

 

 

おおっ流石へた。確認が必要な案件だな。

 

 

ガガ「ありますよ。これとかこれとか。ああこれ去年華ちゃんと4人で言ったときの写真。」

 

 

そこにはハワイの風景と、華ちゃん、ガガ、、豪邸、、ガガの家族らしき人の写真が何枚もあった。

 

 

これが作られた嘘ならコイツらヤクザだ。僕は二人を疑ったことを責めた。完全に心の乏しい人間だ僕は。そして下手も。

 

 

時間が経ち、少し酔いが回ってきた僕らは、結婚について話した。

 

 

下手が聞く。「ふたりともどういう人が結婚の理想なの?」

 

 

華さんはこう言った。「優しくて時には厳しい人がいいな。顔とかはあんまり関係ないけど、しっかりしてて多少ユーモアがあれば。」

 

 

 

 

 

模範回答!!!!

 

 

 

なんでこんな可愛くて性格も控えめで優しそうなのに、彼氏いないんだろ??エイズかな???でも彼氏いつからいないんですか?とか聞くのはまだ早すぎるよな。、、、。

 

 

 

ガガは言った。

 

 

 

「私は、ちょっと変わったひと好きなんだよね。私がクオーターだからかもしれないけど。」

 

 

 

 

は~~~~そうか、だからちょっと違和感あったんだ。なんか全体的にでかいもんな~~~。

 

 

 

 

彼女たちが同意見だった結婚相手の条件をまとめると、

 

 

①仕事してる人

②ギャンブルやらない人

③タバコ吸わない人

④面白い人

 

 

だった。

 

 

 

今君たちの目の前に座っている男たちが、すべての条件を満たしていないとも知らず、彼女たちは当たり前の条件を、偉ぶりもせず言ったのである。

 

 

もしも彼女たちが

 

「やっぱ竹野内豊みたいな顔じゃないとね~~。」

 

とか

 

 

「年収2000万はないとカス。」

 

 

とか言ってくれたなら僕も面と向かって吠えたであろう。

 

 

しかし彼女たちの言っていることは至極もっともで、僕はぐうの音も出なかったのである。

 

 

正直僕は、生意気な女たちが来ると思っていたのだ。

 

 

糞生意気だったらやっつけてやりたい。と思っていたのだ。

 

 

僕は忘れていた。というよりはこんなタイプの女性たちに会ったことがなかったのだ。

 

 

お金にも生活にも、余裕があり余っているから彼女たちは非常に常識的で優しいのだ。

 

 

よく考えると隣にいるクソ野郎もその一人だった。(金レベルのみ)

 

 

「華、ガガ、下手」この三人が「GOD揃い」だとするならば、僕はやはり「ジャグら~~のサイ」なのである。

 

 

このままでは自分が苦しくなるだけだ。そう思った僕は、なるべく自然体で、そして畏まるのをやめ、いつも通りの会話をしようと試みた。

 

 

無論、会が台なしにならない程度にではあるが。

 

 

しかしながら、そう思ったころにはもうこの会も終盤。他愛もない話ばかりで一つたりとも本質に迫った語らいが「無」だ。

 

 

僕は言った。

 

 

「次、知ってるバーがあるんでみんなで行きません?あっそんな立派なバーじゃないけどね、、。へへ。」

 

 

長くなったので続く

 

第50回  ゴミ太郎の一日」への48件のフィードバック

  1. 明日

    いつも楽しみにしています。パチもスロもメシマズ報告待ってます。メシマズですよ!勝利報告が楽しみです。

    返信
  2. さやま

    続きが気になりすぎるwww

    そうえば三つ前くらいの記事で書いてた17日のオフ会は結局誰かに見つかって開催に至ったのですか?

    返信
  3. しぐまりおん

    ゴミ太郎様、ガガさんとリア充めざして頑張ってくださいねー。o(^o^)o

    それより、パチンコ収支はどうなっているのでしょうか?

    気になります。(^з^)-☆

    返信
  4. カルメン

    ゴミさん40万がボッキしてる人は笑いました!想像が出来ますよ!
    しかも次はBAR!!ゴミさんの本領発揮ですね!楽しみにしてます!

    返信
  5. HYPER BLACK

    下手プロさんの誘いとはいえ
    この場に行くゴミさん
    本当に凄いと思う。
    私は根本的に考えが卑屈なので
    とてもじゃないがそんな状況を楽しめない。

    てか結婚相手に良いとこのお嬢様なんて
    百害あって一利なしですよ。
    親の稼いだカネでぬくぬく生きている女なんて
    陵辱AVレーベルに売り飛ばしてやって下さい。

    返信
  6. にくまん

    ごみさん
    こんにちわ!
    僕にも次元が違いすぎますね
    まるでテレビの世界みかいっす!!
    彼女達からすれば、期待値2000円、3000円とか小銭稼いでるんですねレベルなんでしょーね(*_*)

    返信
  7. あん

    稼働記事じゃなくてもやっぱり面白いですね!

    ゴミオフに人は集まったのか気になります(笑)

    返信
  8. 熊泥棒

    ゴミ太郎は本当の天才!
    こんなにセンスのある文章を書く奴を俺は他に知らない!

    返信
  9. ウサマ瓶太郎

    またヤラレタ(≧∇≦)

    ニートフォー!
    エイトフォー!
    セイントフォー!

    返信
  10. ほじほじる

    おーーーいーーーー!!!!!高級フレンチにニートが4人集まってるぞーーーーーー!!!!!!!!!!!!

    ここがやばい。
    あー職場で読まなければよかった)^o^(

    返信
  11. tomo

    おーーーいーーーー!!!!!高級フレンチにニートが4人集まってるぞーーーーーー!!!!!!!!!!!!

    同じく爆笑。

    外じゃなくて良かったっす。

    ごみさん最高っす。

    返信
  12. マツヒコ

    40万でボッキ、ニートが4人など、皆さん同様爆笑しましたが、私は3人がGOD揃いで、自分がジャグラーのサイ、のところが一番のツボでしたね〜。(⌒▽⌒)
    オフ会の記事も楽しみにしてます!

    返信
  13. ななし

    だから鳥取ディスwwwwwwww

    でもまぁだれも鳥と取を逆に書いてなくて安心しました

    ④は二人とも満たしてるんじゃないですか、どうでもいいけど

    返信
  14. 匿名

    いい加減にしろよ、はやくブログ書け!いい加減にしろよ?わかってんのか?いい加減にしろよ?毎日書けよ。いい加減にしろよ!誰も期待してないから毎日かけ、いい加減にしろ

    返信
  15. 匿名

    ブログも仕事も人生も中途半端。そんなんだからゴミなんだよ。生きててすみませんって謝罪しろ。うんこ製造機さん

    返信
  16. 匿名

    こんにちわ。ゴミさん。
    毎日ブログ楽しみにしています。

    何で謝らないんですか?プライドですか?ゴミさんみたいな人格破綻者が何言おうとただの屁理屈ですよ?

    素直に謝ってみては?私としましては一時間おきにブログを書くべきだと思います。

    返信
  17. ごみと思ってないゴミ

    ゴミ太郎さんのブログは面白いので中毒者が多いんですよw
    あとスロで負けて不機嫌モードに突入してるのかもですね

    今回はゴミ太郎さんにしてはかなり長文なので
    頑張ったと思いますw続きは気になりますが
    お疲れ様です
    漫画家とかでも面白いのに謎に長期休載してる人とかいますよねw

    返信
  18. ゴミ太郎

    私情事でちょっとした変化があり更新は再来週頃に予定してます

    期待して待て

    返信
  19. ウサマ瓶太郎

    再来週すか!?

    待ち遠しいっす。。。(T_T)

    つーか、匿名は何に謝れ?
    鳥取県?
    都会の金持ち風青年?

    返信
  20. しゅいろ

    爆笑しますた( ´ ▽ ` )っw!!
    ありがとうございました!!
    明日も会社に行けそうです。

    返信
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